日本初といわれる墨流しの土壁をはじめ
特殊技法を駆使したこだわりの宿

曲面廊下

自然土壁に木鏝や刷毛で流麗な模様を描き、
部分的には鉄錆のチップ入れて赤錆を浮き出させている。


建物外観

周囲の自然にじっくりなじむ自然土壁のやわらかな風合い。


谷川岳の南麗、谷川渓谷沿いの豊かな緑の中にある温泉旅館。全18室の客室すべてに露天風呂を備え、谷川岳の素晴らしい眺望を楽しむことができる。外壁・内壁とも地元産の瓦土を用いた自然土の塗壁で、みじんスサ、もみスサ、わらスサなどを使い分け、さまざまな技法で表情豊かに仕上げられている。とくに玄関ホール正面にある墨流しのスサ入り土壁は、おそらく日本で初めてのものという。また、フロントと客室を結ぶ高さ約8m、長さ約70mの曲面廊下は、漆喰や金銀箔、土壁、和紙などで装飾され、櫛引き、模様仕上げなど随所に見られる高度な職人技の数々は、まさに圧巻である。

設計 株式会社 羽深隆雄・栴工房設計事務所
施工 前田建設工業
左官施工 西澤工業株式会社
主な左官仕様 建物外壁:内壁・土壁
曲面廊下:土壁・漆喰塗
玄関ホール正面壁・土壁